NSW州内で楽しめる日本庭園のご紹介
(1) カウラ日本庭園・文化センター
カウラ市はシドニーの西,約320kmの場所に位置する街です。シドニーから車で約6時間程度で到着します。
第二次世界大戦中カウラには連合軍の捕虜収容所があり,1944年に日本人捕虜が集団脱走した「カウラ事件」が起きました。死者も多数出た史上最大規模の捕虜脱走事件でしたが,その後,同地に日豪の和解の象徴として、造園家の中島健氏(故人)の設計によりカウラ日本庭園が建設されました。5ヘクタールにも及ぶ広大な庭園は「回遊式」と呼ばれ、この形式では南半球最大規模を誇ります。カウラには様々な種類の桜も植樹されており,毎年9月には桜祭りが開かれ、多くの人が“お花見”の他、和太鼓や合気道のパフォーマンスを楽しみに訪れます。(注:本年の桜祭りの実施についてはまだ決まっておりません。カウラ市公式HPにて詳細をご確認下さい。)
所在地:Ken Nakajima Pl, Cowra NSW 2794
https://www.cowragarden.com.au/
(2) キャンベルタウン・アートセンター日本庭園
キャンベルタウン市はシドニーの南西約53kmに位置し,シドニー市内からは電車でも車でも手軽にアクセスできます。キャンベルタウンと埼玉県越谷市は1984年に姉妹都市提携を締結しており,右を記念し1988年にキャンベルタウン・アートセンター内に日本庭園が設置されました。庭園内では、越谷市から贈られた伝統的な日本茶室「越谷亭」を見ることができます。
所在地:1 Art Gallery Rd, Campbelltown 2560
(3) 逍遥園(しょうようえん)(ダッボー・リージョナルボタニックガーデン内)
ダボーはシドニーの北西約400kmに位置する街です。ダボー市は1988年より岐阜県美濃加茂市と姉妹都市連携を締結しており,2002年には美濃加茂市からの贈呈で、ダボー市内に日本庭園である逍遥園が建設されました。設計は、当時の美濃加茂農林高校の生徒により行われました。伝統的な枯山水の庭園内では、池や滝の他、2013年に日本人技術者により新たに建設された「数寄屋門」の風景を楽しむことができます。また,庭園内には美しい日本茶室もあります。
所在地:Coronation Dr, Dubbo NSW 2830
http://www.drbg.com.au/Gardens/shoyoen
(4) ゴスフォード・江戸川記念庭園
ゴスフォードはシドニーの北約80kmに位置し、シドニー市内からは車で約1時間15分と手軽にアクセスすることができます。ゴスフォードは、1988年より東京都江戸川区と姉妹都市連携を締結しており、江戸川区の贈呈により本記念庭園が建設され、1994年に公開されました。設計は知日派の豪州人造園家であるケン・ラム(Ken Lamb)氏が行い、豪州人による初めての日本庭園設計となりました。平安時代の様式に従って設計された庭園内では、東屋や茶室、枯山水などの日本らしい風景を楽しむことができるほか、併設するギャラリーで餌を購入し、池で鯉の餌やりを行うこともできます。
所在地:36 Webb St, East Gosford NSW 2250
https://www.visitcentralcoast.com.au/things-to-do/nature/east-gosford/edogawa-japanese-gardens
結構たくさんあるのですね。
時には、日本庭園でルーツに戻り、穏やかな時を過ごすのもいいかもしれないです!