沖縄エイサーチームで、
演舞を教えている安江さんをご紹介します!
Q1.お名前とお住まいを教えてください。
タガート 安江です。シドニーのInner West にあるHurlstone park に住んでいます。
Q2. 現在、どんな活動をされていますか。
シドニーで、エイサーチャンプルーという沖縄エイサーチームを作って、そこで演舞を教えています。沖縄エイサーは、沖縄太鼓を持って、勇壮に踊る沖縄の伝統芸能です。私たちはその創作エイサーを踊っています。チームは、年齢も20代から50代、国籍も沖縄県外の日本人、オージー、ブラジル3世、フィリピンと多彩で、そんなメンバーと一緒に沖縄の曲に合わせて楽しく踊っています。日本祭りやローカルイベントの他にも、Child careやAged care centre、日本食レストランでも演舞しています。
Q3. エイサーをはじめられたきっかけを教えて下さい。
中学生の頃、今まで見たエイサーの中で、ズバ抜けてカッコイイ演舞を見て大感動。絶対にここでやる!と決め、高校生になった時、その団体に入団しました。エイサーは男踊りで、当時は女子がエイサーを踊れる団体がなかったのですが、幸運にもその団体だけは、女子も大太鼓を持って踊っていたので、すぐにエイサーに夢中になっていきました。
Q4. 現在の活動をされていて一番印象に残っている嬉しかった出来事は何ですか。エピソードを教えてください。
初めてシドニーに旅行で来た時、連れて行ってもらったSGI centre のステージを見て、いつかここでエイサーを踊れたら最高だなぁと思っていた、その場所で今年踊れた事です。その時、演舞する前に、英語で自己紹介、チーム紹介をして踊ったのですが、オーディエンスの皆さんが本当に温かくて、最後の曲では、ほとんどの人がカチャーシー(観客とともに、両手を挙げて踊る)を一緒に踊ってくれて、本当に感動しました。会場が1つになって盛り上がっているのを感じて、メンバーも興奮していました。終わった後も皆さんから声かけてもらい、最高のひとときでした。
Q5. オーストラリアに来られたきっかけを教えてください。また、オーストラリアではどのようにエイサー隊をはじめられたのですか。
オーストラリアに友達家族がいたので、2012年その家族に会いに、1ヶ月旅行で初めて来ました。その時、今の旦那になるオーストラリア人の彼と出会い、その後結婚が決まったので、現在移住しています。
シドニーでエイサーを始めたのは、シドニー沖縄県人会会長から、毎年12月にダーリンハーバーで開催されている日本祭りで沖縄エイサーを披露したいので指導してほしいと、依頼を受けたのがきっかけです。
その後、チーム名を決めて、エイサーチャンプルーとして、活動するようになっていきました。
Q6. 活動する上でオーストラリアの魅力は何ですか。また、大変なことは何ですか。どのように克服していますか。
沖縄には、たくさんのエイサー団体があって、伝統エイサーを踊る地域の青年会や、様々な曲で踊る創作エイサーと、ジャンル、踊りが幅広いです。保育園、小中高と学校の運動会では、毎年みんなエイサーを踊ります。最近では世界エイサー大会が毎年開催されるほど、エイサーの人気は絶大です。でも、沖縄で飽和状態のエイサーですが、エイサーを知らない、踊ったことがないオーストラリアでは、希少になるというのが魅力だと思います。誰もやってないから、面白いかなぁと。
でも、エイサーを知らない人に教えるとなると、これがなかなか難しくて。特に最初は苦労しました。独特な沖縄のリズムや、フェーシ(掛け声、はやし)、太鼓の持ち方、打ち方、姿勢。本当に一から教えていく作業で、自分が予想していたよりも、習得してもらうのにたくさんの時間が必要でした。
また、去年から日本人以外のメンバーも増えてきて、英語で演舞を教えるのに今苦労してます。身体の部位、細やかな動きの説明、イベントの趣旨など、あまり使わない英語を使うのと、細かいニュアンスまでしっかり説明ができなくて苦戦中です。
あと、4歳と1歳半の子どもがいるので、旦那のヘルプ無しでは何もできません。練習へ行く日は子どもたちが寂しがらない様に、旦那が疲れ過ぎないように気を付けています。本当みんなに助けてもらって成り立っています。
Q7. お休みの日は何をして過ごされますか。
日曜日はエイサー練習日で、午前中練習する日は、子どもたちを練習場所のPrince Alfred Parkに連れて行って遊ばせてます。午後の練習日は、午前中に家族で、近所のカフェに行くか、子どもが喜びそうなイベントに行って遊んでます。
Q8. 生活をする上でオーストラリアの魅力は何ですか。
様々な人種が集まった移民の国なので、皆んな違ってて当たり前だよねといった感じがすごく楽です。何でも好きなように自分らしくどうぞといった感じが好きですね。
Q9. オーストラリアでお気に入りの場所、お勧めのスポットを教えて頂けますか。
Newtownが好きです。ファンキーなファッションの人たちやお店が多くて、歩いてるだけで楽しくなります。
Q10. 夢、目標は何ですか?
エイサーが大好きで一緒に踊ったり、創作したり、エイサー以外でもアホな事して一緒に笑える仲間を作りたいです。今は大人の本気のおにごっこがしたいなと思っていて、エイサーメンバーでやりたいなと思っています。あと、子どもエイサー隊を作りたいなとずっと考えています。将来、沖縄の獅子舞をエイサーチャンプルーで演舞できるようになりたいなとも考えています。
沖縄の音楽やエイサーには、人を癒して勇気づける不思議な力があります。色んな人にそれを感じてもらえるように、頑張りたいです。
Q11. オーストラリアで生活を始める皆様、生活をしていらっしゃる皆様へメッセージをお願い致します。
ぜひ、12月のシドニー日本祭りや来年出演予定のメルボルンのイベントに遊びに来てください☆来年4月18日には、メルボルンの沖縄民謡バンド「いちまでぃん」がメルボルンで沖縄から多彩なアーティストを招いて舞台を主催します。そこで、エイサーチャンプルーも出演させて頂く事が決定しました。シドニー以外で出演するのは初めてなので、私もメンバーも凄く楽しみにしています。沖縄の風を吹かせる面白い舞台になるはずなので、もしご都合が合えばぜひ。
イベント詳細は、エイサーチャンプルーのFacebook(Eisa Champroo)、 Instagram(eisa_sydney)で掲載予定です。良かったら、チェックして見て下さい。オーストラリアで沖縄を感じれると思います。
また、シドニーには私が率いるエイサーチャンプルーとは別に、三線会もあって、両団体とも随時メンバー募集中です。面白そうと思った方は、エイサーはeisachamproo@gmail.com、三線はsanshinsydney@gmail.comへお問い合わせください。楽しい仲間がいっぱいいますよ。