発達障害の子供たちの養護施設で働く
知子さんをご紹介します
Q1. お名前とお住まいを教えてください。
知子Tomoko Stipproweit , Wollstonecraft 在住です。
Q2. 現在、どんなお仕事をされていますか。
政府基金のhat the process of 27APR2011身体障害及び発達の遅れている6歳以下幼児とそのご家族を支援する為の養護施設(豪州政府基金により運営)でアシスタントとして働いています。
Q3. 週何日、1日何時から何時までの勤務ですか。
週4日、火曜日-金曜日、8:30AM-4PMです。
Q4. 現在の仕事をされていて一番印象に残っている嬉しかった出来事は何ですか。エピソードを教えてください。
子ども達の指や手先を使う技術向上のレッスンとして、ある時ペイント・ブラシで魚の絵に色塗りをしました。各自が縞模様の魚に青・黄色・赤・緑等で色を塗り、金・緑・赤等のスパンコールを散りばめました。その魚達を主役に壁いっぱいに海の装飾ディスプレイを任されました。海の仲間達のタツノオトシゴ、ヒトデ、貝、海草、魚の口から出る泡等を創り、海の波の青いセロファンや珊瑚礁の写真をはったり、本物の貝殻まで周りに貼り付けた大プロジェクトになりました。それを親御さん方、先生方、スタッフの皆様はもちろん、当の子ども達が最高の笑顔で喜んでくれたことが感激でした。
Q5. オーストラリアへ来られたきっかけ、シドニーでお仕事をされるようになったきっかけを教えて下さい。
高校生の時に交換留学生として初めての海外生活をオーストラリアで1年間経験しました。その時の素晴らしいホストファミリーと友人達、そして美しい自然環境にすっかり惚れ込んでしまい、オーストラリアに永住する夢を持つようになりました。その後、日本の観光業界で資格を取得し、しっかり経験を積み(石の上にも3年)、英語も磨いてから、就職活動をしにオーストラリアに戻って来ました。なんとその当時は観光ビザだった私を雇ってビジネス・ビザをスポンサーして下さった某日系旅行会社には、今でもとても感謝しています。
Q6. 日本でお仕事をされるのと、オーストラリアでされるのとではどのような違いがありますか。
現在ローカルの施設で働いているので、同僚がオーストラリア人のみです。私が風邪をひいた時にまわりは早退した方が良いと勧めてくれましたが、私は意地でも残って働きました。でも、同様の場面で同僚がクラス開始前にさっさと早退してしまったのには驚きました。でも、周りが協力して別の先生がクラスを担当し保護者の方もそれを自然に受け入れ、まるで何事もなかったかのようだったのには流石だと思いました。職場での健康に対する意識と責任、そして協力体制が抜群に優れていると感じました。
Q7. 仕事する上でオーストラリアの魅力は何ですか。
所長、初等教育の先生方、スピーチ・セラピスト(言語療法士)、フィジオ・セラピスト(物理療法氏)、ミュージック・セラピスト(音楽療法士)、オキュペーショナル・セラピスト(作業療法士)、ファミリー・サポート・ワーカー(家族支援担当)、そしてアシスタント(全員への支援サポート、セッティング、片付け、教材作り等)の私が一つのチームとなって身体障害と発達の遅れているお子さんとそのご家族を一丸となって支えること、そしてその体制を政府基金をベースに成り立たせているオーストラリア社会の人に優しいサポート・システムが大変に素晴らしいと思います。
Q8. 仕事でストレスがたまることはありますか。その際の発散方法は何ですか。
お陰様で仕事にやりがいを感じていて、職場で良い人間関係と可愛い子ども達に恵まれているのでストレスはたまりません。万が一、ストレスを感じてもすべてに意味があり成長のチャンスと捉えて前向きに、そしてポジティブに受け止めて感謝するようにしています。もともと楽観主義なのも助かってます。
Q9 お休みの日は何をして過ごされますか。
毎週末、ローイングのボート(漕艇用の細長くて早いボート)でレーンコーブ・リバーを颯爽と漕いで、大好きなシドニー・ハーバーを水辺から眺めながらエクセサイズをして、幸せを噛み締めています。また、恋人であり、家族であり、親友であ
り、同志でもある、尊敬する主人とブッシュウォーキングをしに山や海岸沿いのコースにもよく出掛けます。そして、多岐に渡るイベントが一年を通じてかなり充実しているシドニーならではの、シドニー・フェスティバル等での良質のコンサートや催し、美術鑑賞、ドイツ&日本映画祭等に行くのも、私達の人生になくてはならない大事な楽しみです。
Q10. 生活をする上でオーストラリアの魅力は何ですか。
シドニーは風光明媚なハーバーと手軽に行ける数々のビーチが最高の魅力だと思います。特にシティーライフのすぐ隣りでこのように美しい水際の環境とブルーマウンテン等の山々の自然とも共存共栄する世界でも稀な最高に恵まれているラッキィーな都市に住めることに、私はいつも感謝しています。
Q11. オーストラリアでお気に入りの場所、お勧めのスポットを教えて頂けますか。
遠くまで行かなくてもシドニー湾沿いには気軽に行けるブッシュウォーキングが数多く点在しています。特にお勧めはスピット・ブリッジからクロンターフの公園を抜けて美しい海岸沿いを憧れのマンリーまで2~3時間ほどで歩けるコースです。タロンガ動物園から、湘南の江ノ島を思い起こさせる美しいベルモラル・ビーチのコースもお気に入りです。
Q12. 夢、目標は何ですか?
「情けは人の為ならず」という日本の諺を「だから人に情けは掛けない方が良い」と勘違いしていたのですが、実はその慈悲の行動が自分に功徳として戻ってくるのだから「どんどん人に情けを掛けなさい」という深い意味があることを知りました。「人に喜んでもらうことこそが実は本当の自分の幸せだ」と心から感じられるような、懐のでっかくて温かい人間に成長していくのが夢であり目標です。
Q13. オーストラリアで生活を始める皆様、生活をしていらっしゃる皆様へメッセージをお願い致します。
オーストラリアは自然環境に恵まれた美しい国です。シドニーでは眺めの良いハーバー、ビーチ、公園におにぎりやサンドイッチを作って家族や友人とピクニックをしたり、ブッシュウォークに出掛けて緑やきれいな空気を満喫したりと、特にお金を掛けなくてもとてもリッチなライフスタイルを手に入れることが可能です。タバコ、ジュース・ボトルや缶のポイ捨ては絶対にしない、ごみは持ち帰る、むやみに花や草を採らない、区画以外は足を踏み込まない等の自然環境に優しいルールをしっかり守り、フレンドリーで多様な人種のオージ達に混ざって(しっかり馴染んで?、)自然との共存生活をどうか思い切り楽しんで下さい。