プロサッカー選手としてオーストラリアで
活躍中の村山さんをご紹介します!
Q1. お名前とお住まいを教えてください。
村山拓也です。
シドニー在住です。
Q2. 現在、どのようなサッカー活動をされていますか。
オーストラリア実質二部リーグであるIGA National Premier Leagueでプレーして来季で5年目のシーズンになります。現在オフシーズンなのですが、一部リーグであるNSW Premier Leagueのフットサルリーグで初めて本格的にインドアサッカーをしています。
Q3. オーストラリアでサッカーをされていて一番印象に残っている嬉しかった出来事は何ですか。エピソードを教えてください。
二つ今でも鮮明に覚えている出来事があります。
一つは、
■大学卒業後渡豪して、こちらのチームにトライアル生として参加し、契約に至るまで時期について。
英語がわからない状況で渡豪したのもありコミュニケーションは初めからうまくとれたわけでなく、アジア人であることで当時、見下されている部分や舐められる部分がありました。その為、最初はチームメイトの信頼を得ることが難しい日々が続きました。それでも毎日真剣に戦っている毎日のとある日の練習中に小競り合いが原因でチームメイトと着ている練習着を破くくらいの喧嘩をしました。それをキッカケに存在を認められチームに溶け込めたことが印象的です。
■もう一つは去年の決勝戦について。
一年目は強豪であるセルビア系のクラブに所属していたのですが、二年目以降はリーグ内でも小さなマケドニア系のクラブに移籍してクラブの中心選手として共に成長してきました。そして、移籍二年目にしてクラブ創設以来初のプレーオフまで駒を進め、その勢いで史上初の快挙となる決勝まで進出しました。その決勝戦の相手が自分のかつて所属していたクラブであったので、これまでの歩みがフラッシュバックされ不思議な感覚と感慨深い記憶が残っています。
Q4. オーストラリアへ来られたきっかけ、シドニーでサッカーをするきっかけを教えて下さい。
サッカー選手になることを諦めなかったこととご縁が重なって今ここにいます。アメリカで挑戦していたかもしれませんし、ほかの国へ行っていたかもしれません。ただ、覚悟を決めて実際に最初国を出て足を運んだのがオーストラリアです。
Q5. 日本でサッカーをされるのと、オーストラリアでされるのとではどのような違いがありますか。
日本とここではまずは自分が外国人であるということがスタート時点においてそもそもの違いであり、それが一番のディスアドバンテージでありアドバンテージでもあると思います。
同じサッカーでも求められるものが違うので、それをいち早く掴んで表現することが大事になってきます。具体的には環境面やスタイルや文化や考え方、全てが違います。プロフェッショナルという部分では国が違えどどこでも同じで、シンプルに一番大事なことは目に見える形で「成果」をだすことです。
Q6. サッカーする上でオーストラリアの魅力は何ですか。
少なくとも僕の立場から言えることはサッカーをする上でもサッカーだけではないのがオーストラリアの魅力だと思います。
Q7. とても幅広い交友関係をお持ちですが、オーストラリアで人との繋がりを広げる際のコツはどのようなことですか?
コツですか。。。
誰に対しても自分が等身大でいることとリスペクトすることは心がけています。それが本当であれば行動は自然に決まってくると思います。
Q8. 最年少にして、日本でも最近はやりになってきたNLP(Neuro-linguistic Programming)を学ばれたということですが、取得しようと思われたきっかけはどのようなことですか?※NLPは「脳の取り扱い説明書」と言われ目標の実現法や問題や悩みの解決に役立てられています。また、有益なコミュニケーションスキルとして仕事や家庭などの人間関係の構築や修復にも活用されています。
NLPには人との繋がりがキッカケで出会いました。それまでは言葉すらも知りませんでしたが、自己啓発関連には以前から興味を持っていた分野があったので、いつか学ぼうとは常に頭の片隅にありました。そうしているとたまたま、知り合いのパーティに協会の理事の方がいらしてお話を聞く機会がありました。
当時の個人的な状況では金銭的にもスケジュール的にも余裕がなかったので、躊躇はしましたがこのタイミングを逃したら一生やらないと思いその場で参加することを決めました。
Q9. NLPを意識的に使うときはどのような時ですが?また、どういった効果を実感されますか?サッカーで使うことがあったら、その内容も教えてください。
NLPは体系化されたものですが、個人的な解釈では使うという表現が正しいとは思いません。意識的に使うと表現するのであれば、日々の一瞬一瞬のその瞬間の決断だと思います。言葉だけを学ぶことは簡単です。でも、どのように感じてどう実践するかが大事です。これは、完結するものではなく答えがない世界の分野なので一生続くものだと僕は認識しています。
正直僕はまだまだわかりませんが、、、
ただ、求めているものがあるのでNLPを学ぶという経緯に至りましたし、大先輩方とプラクティショナーとして過ごした期間は今自分の中でリソースとしてあります。そのアンテナが自分の中に今尚あり無意識レベルで情報をキャッチしますし、更に深めたいとは思っています。実際、自己対話に関しては本当に役に立っています。自分の無意識にアクセスできて多くの気づきを得たのも事実です。
それも現在僕がここで選手としてサッカーをしていることに繋がっているのは間違いないと思います。
Q10. お休みの日は何をして過ごされますか。
年中無休営業中です。笑
Q11. 生活をする上でオーストラリアの魅力は何ですか。
比較的年中温暖で過ごしやすい気候と自然と都市が融合した環境は個人的に大好きですね。多民族国家である為、オーストラリアにいながらにして各国の食や文化、またそれらが一つに溶け合った独自の文化を肌で感じられる点も非常に魅力的だと思います。彼らの国民性から単一民族である日本人は多くのことを学べると思います。
Q12. オーストラリアでお気に入りの場所、お勧めのスポットを教えて頂けますか。
Kangaroo Valley等あまり観光客が訪れないようなシドニーの郊外で新鮮な空気を吸いながらヨガ等のリトリートをしてココロもカラダもデトックス&リセットするのはどうでしょうか?
Q13. 夢、目標は何ですか?
今の仕事が選手である限り、そこの舞台で自分を表現し続け上のレベルにステップアップすることが毎日の目標です。その過程で得られたものを社会に還元することが次のステップであり、自分自身に挑戦していることが価値のあることであると信じています。
Q14. オーストラリアで生活を始める皆様、生活をしていらっしゃる皆様へメッセージをお願い致します。
オーストラリアという国は本当に恵まれた豊かな国だと思います。日本人というだけで日本人はここオーストラリアを含め世界中から比較的多方面において優遇されていると感じます。ただ、これからの日本や日本人はまた違った意味をもってくる可能性があるのではないかと感じています。今ある自分の環境や立場が当たり前ではなくなるかもしれません。
※本記事は2014年に行われた、エミクインタビューへの回答になります。