- TAFEとは?
- TAFEはこういった人にお勧めです
- TAFE で学べるコース例
- TAFE で取得できる資格
- TAFEの入学基準
- 学業成績
- TAFEの入学日
- 入学申請に必要な書類
- TAFEから大学へ入学する
- TAFE入学で特に気を付けたほうがよいこと
TAFEとは?
TAFE ( Technical and Further Education )とは公立の専門学校で、各州にちりばめられたキャンパスの数はオーストラリア全土で200校以上に上ります。 TAFE のコース内容は即戦力を育成することを目的とし、仕事に直結する知識と技術を短期間で取得することができるので、最新の技術や知識を求めるさまざまな分野で活躍する社会人にも人気があります。
勉強できるコースの内容は2000以上あり、コースの期間は数週間で終わるものから3年に及ぶものまでさまざまです。多くのコースでは、座学だけでなく、各産業と連携した実地研修も頻繁に行い即戦力育成に力を入れているので、卒業してからの就職活動の際も、就学中のこのような実務経験が高く評価される傾向にあります。
こういった理由から、多くのオーストラリア人が TAFEに通っており TAFE のおよそ90%の学生は現地学生です。そのため、現地の学生と留学生が一緒に勉強できる環境となっています。
また、 TAFE で取得した資格はオーストラリア全土で認められているので、多くの TAFE が大学と提携しており、学生は TAFE修了後、大学編入することができます。大学進学を考えて入る人は、自分が希望するコースが大学とリンクしているかどうか、事前にしっかりと調べる必要があります。
就職活動前の大学生や英語プラスαでキャリアアップを考えている留学生に、人気が高まっています。
TAFEでは専門コースだけでなく、学士号(Bachelor)コースもあるので、大学進学より費用を抑えて学士号を取得できるという点でも魅力となっています。また、大学よりもクラスが少人数で勉強できるという利点もあります。
TAFEで学士号が取得できる分野は、ビジネス・会計・チャイルドケア・デザイン・IT・不動産など、様々です。
詳細はエミクのカウンセラーとご確認を。
TAFEはこういった方にお勧めです
- 自分が目指している職業で、即戦力をつけたい
- キャリアアップ、キャリアチェンジがしたい
- 海外で、または外資系の会社で仕事がしたい
- 英語以外のものを英語で勉強して、さらに英語力に磨きをかけたい
- 就職活動前に、英語と即戦力を身につけて皆に一歩差を付けたい
- 留学生の少ない環境で現地の学生と勉強したい
- 大学進学を考えているけれど、まだはっきり決まっていない
- 大学進学前に、着実に専門コースで基礎知識をつけておきたい
- 大学進学を考えているけれど、費用を抑えたい
- 一歩ずつ、着実に大学進学を行っていきたい
- 仕事は始めたけれど、さらに別の分野を勉強して、新しいスキルと知識を身につけたい
TAFE で学べるコース例
- インフォメーションテクノロジー
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プログラミング、ネットワークセキュリティ、サイバーセキュリティ、ゲームやウェブサイト制作など幅広いジャンルから特化したいエリアを選択して勉強することができます。Diplomaコース修了後に、TAFEが提供しているBachelorコースへ進む、または別の大学に進学する事も可能です。
- ホスピタリティ
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ホテルマネジメントや接客について勉強するコースです。卒業生の中には現地の有名ホテルやレストランでマネージャーとして活躍している方もいます。大阪万博も控えている今なら日本でも就職が有利になる可能性大!
- マッサージセラピー・リメディアルマッサージ
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マッサージサロンなどで施術を行うためのトレーニングはもちろん、睡眠の改善、不安や緊張の緩和、身体機能改善のマッサージなども勉強することができます。また、スポーツクリニックやリハビリセンターで使用するマッサージの勉強をすることができます。プロの元でハイレベルな技術を英語で取得しましょう!ディプロマまで修了すると、治療目的としたマッサージができるようになり、オーストラリアの民間保険が適応となります。様々な生活習慣病の改善や慢性の病気の治療などにも使用できる知識とマッサージテクニックを習得できます。
- ミュージックスタディーズ
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パフォーマー、音響、音楽の世界で活躍したい方にお勧めなコースです。グローバルな環境で世界に通用する技術を身につけましょう!
- アプライドサイエンス
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鑑識、環境分析、政府ラボや化粧品開発関連でのお仕事に興味がある人にお勧めなコースです。化学の知識を養い、様々なフィールドで活躍するために必要な技術を磨けます。
- サラブレッドトレーナー
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オーストラリアで厩務員やトラックライダー(馬を走らせる職員)として働くための資格が取得できるコースです。競馬場で活躍するサラブレッドたちのお世話やオーストラリアの競馬業界に興味がある方にお勧めのコースです。
- アニマルケア
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動物の生態やケアについて勉強するコースです。卒業後は、オーストラリアの動物病院で動物看護師として働いたり、アニマルケアワーカーとして働ける資格が取得できます。
TAFE で取得できる資格
TAFE で取得可能な資格は大別して、以下のようになります。
資格の種類 | 期間 | 特徴 |
---|---|---|
Certificate I | 4~6ヶ月 | 管理指導のもとで、業務内容の理解、初歩的な技術を習得する |
Certificate II | 6~8ヶ月 | 管理指導のもとで、Certificate I よりも複雑な技術を身につける |
Certificate III | 6ヶ月~1年 | 技術面で基本的な技術を身につけ、自己管理能力も習得する |
Certificate IV | 1~1年半 | ある技術の全般的な資格及び専門技術を身につけるだけでなく、経営管理の能力も身につける |
Diploma | 1年半~2年 | Advanced Diploma よりは専門性や責任は低いが、理論、専門知識、技術を身につける |
Advanced Diploma | 2~3年 | より複雑な専門知識と技術を見につけ、管理者として認められるよう、複数の分野における能力や適性を身につける |
TAFEの入学基準
TAFE の入学基準には2つの部分があり、1つが 英語力でもう一つが 学業成績です。
- 英語力 IELTS 5.5~6.5
- 一般的に TAFE へ入学するために必要な英語力は、 IELTS と言われる検定試験で、5.5 以上が必要です。専門性が高い翻訳通訳コースやデザインや医療関係のコースは、授業で使われる英語も高度になってきます。そのため、5.5以上の IELTS の結果を必要とされる場合もあるので、入学申込みをする前に確かめる必要があります。 IELTS の受験が行われていない地域にお住まいの方で、 IELTS 受験が難しいという 方 はTOEFL の結果でも入学することができます。TOEFL の場合、ペーパーベーステスト(PTB)で550点以上、コンピュータベーステスト(CBT)で 215 点が目安です。
- 英語試験無しでTAFEへ入学する方法
- 英語の試験を受けずに入学したい人はダイレクトエントリープログラムを利用すると、 IELTS や TOEFL の試験を受けずに、 TAFE へ入学することができます。
- 入学までの流れ
- 英語学校に入学
- 一般英語コースを受講
- ダイレクトエントリーコース(進学英語)を受講
- TAFE の本科コースに入学
- 英語の試験無しでTAFE本科コースに入学する場合、必要な英語学習の期間は?
- TAFE の本科コース入学するために、平均で20週~30週間の英語学習が必要です(その方の英語力によります)。どれだけの英語学習期間が必要かは、入学当日に行われるレベルチェックテスト(クラス分けテスト)で決められます。入学を決める前に、レベルチェックを行ってくれる英語学校もありますが、再度当日に再度レベルチェックテストを受けるのが通常の流れです。
学業成績
日本で高校を卒業していれば入学資格には問題はありませんが、高校時代の成績が考慮されることもあります。また、 サーティフィケイトのコースによっては、高校1年生を終了していれば良い場合もあります。その反対に、アートやデザイン関係のコースに入学を希望する場合は、過去のアートワークなどポートフォリオを求められる場合もあります。
TAFEの入学日
TAFE は基本的に年に2回、2月と7月に入学があります( TAFE によっては若干月がずれるところもあります)。2月の入学が日本の4月のような大きな入学となり、キャンパスやコースによっては7月入学を受け付けていないものもあるので、入学する前にしっかりと調べる必要があります。
入学申請に必要な書類
- TAFE 本科コースへの入学願書
- パスポートのコピー
- 英文卒業証明書
- 英文成績証明書
- 英語力の証明書( IELTS, TOEFL など)
- 作品(ポートフォリオ)の提出(一部のコース)
TAFEから大学へ入学する
TAFE は公立の学校ということもあり、そこで取得した単位はオーストラリア全土で認められます。中には大学と提携しているコースもあり、そういったシステムを利用すると、大学編入がスムーズに行われます。
大学と提携が無い場合でも、ディプロマやアドバンスディプロマの資格を取得すると、一般的に大学の約1年分の単位交換が可能です。
また、他にD to D(Diploma to Degree)と呼ばれる制度もあり、大学入学が目的の人対象に用意されています。大学入学を目的としたプログラムであるだけに、入学時の英語基準も他のプログラムよりはやや高めで、一般的に IELTS6.0 が必要になることがあります。
大学に入学したいけれども、大学が要求している IELTS の点数がない人や、直接大学に入るのは勉強についていけるか不安に思っている人、着実に一歩ずつ資格を取って行きたい人にお勧めのプログラムです。
TAFE入学で特に気を付けたほうがよいこと
独立技術移住プログラムなど永住権につながるコースは人気が高く、定員が早く埋まってしまう可能性があるので早めに計画を立てることが大切です。また、査定に時間がかかることも多いので、余裕をもって申請しましょう。